ずぼらな妻が家庭菜園を始めたら

妻が新鮮なトマトを食べたくなったと言って、急に家庭菜園を始めました。私は全然知識がないのでよく分からないのですが、何か本を買ってきて、ゴールデンウイークの時から、わが家の狭い庭に作り始めました。

最初のうちはまめに一生懸命やってましたよ。土の上にビニールを敷いたり、支柱を立てたり、肥料をやったり。水やりもせっせとやってましたね。へー、ずぼらだと思ってたけど、けっこうまめな時もあるじゃねーか、と少し見直していたのですが。

一か月もすると、だんだん面倒くさくなってきたみたいです。ちょうど梅雨に入って水やりの手間が省けるようになった時期からですね。庭に見に行く回数が減ってきました。梅雨が明けるころには、もう育ってきたし、とりあえず水をやっておけば大丈夫じゃない？　といった感じで、気が向いたときにちょっと庭に出てはジャーとかけて終わり、という風になってきました。今日は暑いから庭に出るのいや、とか言い出しましたよ。

案の定、ほとんど実なんか生りませんでした。なんか妙に草ボーボーな感じになって、萎れてしまいました。後から調べたら、トマト栽培は、後から生えてくるわき芽をまめに取って、主枝一本で成長させないといけないそうですね。それと、肥料もちゃんと定期的に追加しないとだめみたい。絶対妻はやってませんでしたね。まあ、期待はしてませんでしたけど。え？　そんな愚痴をこぼすぐらいなら、なんでお前が手伝わなかったかって？　そんなことできるわけないじゃないですか。妻より数倍ずぼらなこの男に……。